問
あなたは以前、あるジャンルのお祭りゲー的なソシャゲをリリースから遊んでいました。
しかし、ある出来事で解釈違いを起こし引退しました。
自分との余りの解釈違いぶりに荒れに荒れまくり、別の派生コンテンツでも解釈違いで更に荒れ、しばらくはジャンルから離れることを選びました。
その後、ジャンルとそれなりの距離感が掴めました。
大きく心を乱されることもなく落ち着いていたある日、リリースから6年越しに、ジャンルの最推しが実装されました。
さて、あなたは復帰しますか?
それとも決別したままでいられますか?
わたしは…
復帰してしまいました。
引退に至るまでの経緯
はじめに、わたしはクソめんどくせーオタクだということを話しておきます。
そんな一オタクの戯言記事ですので、そのあたりをご理解いただけた上でお読みいただけますと幸いです。
2017年2月2日、ファイアーエムブレムヒーローズ(以下FEH)がリリースされました。
わたしが一番好きなシリーズは封印の剣で、最推しはノアどの、そして推しCPはノアフィルです。
PV時点でフィルさんの姿が確認できたため、これはやるしかねぇ!と思い、始めました。
フィルさん、初期実装なのに全然来なくて、課金してやっとこ引けた思い出があります。
ノアどのはまだいないけど、大事に大事に育てるからね…!
そう思っていた純粋な時期が、かつてはありました。
その後、わたしの心を大きく揺さぶる2つの出来事が起きました。
①エフラム事件
リリースして間もなく、聖魔から主人公の一人エフラムが実装されましたが、このキャラ付けが酷い。
外伝マップで「シスコン」のように扱われ(本編にそこまで酷い描写はない)、さらに「俺は負けるような戦いはしない」という台詞を、原作とまったく真逆の意味で使用されたという、運営のエアプを疑うような事件でした。
原作では「負けるような戦いはしない=絶対に勝つから俺についてこい」的なニュアンスだったのに、FEHではそのままの意味でマップクリア後の撤退台詞として使われました。
その後、シスコン描写についてはヴェロニカ王女の脅しのせいということにされましたが、後者台詞への言及は特にありません。
この辺りで運営に第一の不信感を覚えましたが、こんなもんは序の口でした。
②総選挙ヘクトル、マルテ強奪事件
リリースしてから一年半ほど経過した2018年。
封印の新規キャラ実装がリリース後ほっっっとんどありませんでした(大英雄戦で追加されたナーシェンと、ガチャのクレインくらい?)。
そんな中で、毎年キャラクター総選挙が行われるのですが、男女2名ずつワンツーが別バージョンの実装を確約されます。
そこで2回目の総選挙において、烈火の剣のヘクトルがランクインしたのですが、その時に持ってきた武器がよりにもよって、封印の剣に登場する神将器「マルテ」だったのです。
この日から、わたしはこのような姿になりました。
なぜこんなにも激昂したのか。
まず、封印の剣のみに登場する神器であるにも関わらず、20年前の人物かつ槍を装備できないヘクトルが持っていること。(注:封印ではジェネラルなので槍を装備できますが、使用は外伝マップに限る)
次に、封印勢の実装がおざなりになっている中、武器だけ先出しさせ別シリーズのキャラに持たせたこと。
最後に、マルテはそもそもノアどの所属するイリア傭兵騎士団のあるイリア地方に封印されてる神将器だろうがなんで1mmも関係ない烈火の奴が持ち出してんのやオラァ!!まずは封印キャラ実装してから出直してこいやエアプ運営がァ!!ということ。
はい、完全に私怨です。
それ以前にリンディスも、烈火には登場しない「ミュルグレ」という弓の神器を持参してたりしましたが、サカ地方という繋がりがあるのでまぁ…と、若干もやもやしつつ妥協していました。
そして、同じくランクインしたセリカ様をいただき、600個近くの石を残して引退しました。
当時のツイートをサルベージしてきました。
結局ミュルグレの件もキレてるね!キレてるよ!!
一時復帰の話
実は今回正式復帰する前に、2021年5月に一時復帰をしていました。
なぜなら、ノアどのの上司であるゼロット将軍とその妻ユーノさんがウェディングverで実装されたからです。
引退の件のあとも、今は生産終了したサイファ(カードゲーム)でイリア傭兵騎士団の中でトレックだけハブられたり、公式アカウントでもゼロット将軍とノアどのの紹介がなかったりと、わたしの好きなところ周りに限ってアレだったので、
都度こうなっていたのですが。
その頃にはFEシリーズとの距離感も上手く調節できるようになり、まずは正直に嬉しかったです。やっと大好きな陣営から実装キャラが出てくれたことを、素直に喜ぶことができました。
その上で、自身でちゃんとキャラ崩壊や解釈違いがないかを確かめたかったので、再インストールを決意しました。
結果、シナリオとしてもキャラとしても完璧でした。ゼロット将軍とユーノさんにちゃんとした式を挙げさせたいという、ユーノさんの妹達。参列者の面々もイリア地方キャラに縁のある(つまり支援会話…ただしバアトルはノアどのの支援相手であるフィルさんの父親というだけなので、イリア地方キャラとの支援はありませんが)メンバー。
開始1年半から憎しみで静かに燃え盛り続けていたわたしの心は、ここでようやく少し鎮火されました。
逆に意固地になって「戻らん!絶っっっっっっっっ対に戻らん!!」ってなって、夫婦実装をガン無視してたら、今回のノアどの実装にも心を開いていなかったかもしれません。
解
ここで冒頭の回答の続きに戻ります。
今回は「想いを集めて」というイベントで、ノア、フィル、サウル、ドロシーのシナリオを読むことができました。このシナリオの出来も素晴らしく良かったです。2018年8月のわたしにも見せてやりたいですね。
ノアどののシナリオは、エイル王女とのやりとりで、原作ゼロット将軍との支援会話内容を踏襲。それに加えて、ヒーローズ世界ならではの解釈。
死の国で育った生の国の王女エイルと、死を売って生きると言われているイリア騎士ノア、そして死後遺族に届く手紙と、まだ白紙の彼の手紙。死を売る生き方から、生を育むために戦うアスクでの在り方。
この二人を組み合わせたライターさん、天才です。本当にありがとうございます。新たなノアどのの一面を引き出してくれたこと、心から感謝いたします。
戻ってきて、良かった。
こう思わされるとは、夢にも思いませんでした。
ホームでの台詞や、詳細画面でつついたときの反応も完璧です。フィルさんのことを微笑ましく話してくれて、ありがとう…😇
部隊名の元ネタは「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」です。
最後に
この調子でトレック実装も待ってます。それまでに石貯めとくんで。サイファの時みたいにハブらないでほしいな…?
あと、未だにマルテをヘクトルの槍とかのたまうやつ、全員表出ろ(許したとは言ってない)。そしてSwitchOnline追加プラン加入してるなら、原作である封印の剣を今すぐプレイしろ。できればイリアルートを通って20章外伝へ行け。そしてマルテの由来をちゃんと読んでこい。
もちろん、各々のプレイスタイルで誰に神将器を持たせるかは自由ですよ。
このゲームには
「距離を取る」
「意識しない、無関心でいる」
「公式を片っ端からブロックする」
「気に食わないやつは黙ってミュートorブロック」
「自分と同じ意見を探して安心しようとしない」
等の「ジャンルとの乖離を起こしたときの対処法」をたくさん教わりました。
別のゲームでもたまにキャラの扱いに嘆いたり、実装ペースに不満があったり…という意見をTLで見てきたりしました。FEHはじめ、シリーズオールスターのお祭りゲーにはつきものの悩みかと思います。
そんなときは、まずはご自身の心を大切にしてください。楽しむべきゲームで心を壊されては、元も子もありません。
そして、いつかまた向き合えるときが来たら、その時は全力で楽しみましょう。
もちろん、わたし自身が調子のいいことを言っているのは重々承知の上です。
散々唾を吐き捨てたくせに、あっさり戻ってきたひとりのプレイヤーより。