前回→【ネタバレあり】LIVEALIVEリメイク プレイ記&感想② - くろしゅろく
くろしゅーです。
今回は、7つのシナリオクリア後…リメイク版ではパッケージに堂々と描かれていますが、中世編の話をします。
中世編だけは本当に好きすぎるので、自己解釈混ざりのストーリー要約書かせていただきます。
ほぼ全部語ってるので、元は28年前のゲームですが、ネタバレ見たくない人は回れ右でお願いします。
中世編 〜魔王〜
主人公:オルステッド
ルクレチア王国。
闘技大会の決勝で、親友の魔道士ストレイボウに勝利したオルステッドは、王女アリシアへの求婚を認められます。
祝いの宴の後、テラスで語らうオルステッドとアリシア。これからは国王である父より、国中の誰より、オルステッドを信じると告げるアリシア。しかし突然の魔物の襲撃により、アリシアはさらわれてしまいます。
東の山「魔王山」に魔王が蘇った…その魔王を討伐し、アリシアを救うべく、オルステッドは国民に見送られ旅立ちます。
城門を出ると、ストレイボウがオルステッドに声をかけてくれました。彼もアリシア救出のために力を貸してくれます。
ルクレチアには、過去にも魔王が出現したことがあります。その魔王を倒したのが、勇者ハッシュと僧侶ウラヌス。
しかしハッシュは魔王を倒した後、西の山に引きこもってしまいます。
紆余曲折ありながらも、ウラヌスとハッシュを仲間に加え、魔王山に辿り着いた一行。ハッシュが天にかざした剣「ブライオン」が輝き、魔王山はその入り口を開けます。
最奥で待つ魔王を倒したものの、「これは魔王ではない」と言い、吐血するハッシュ。彼は病に冒されていたことを黙っていたのでした。
一人でも信じるものがいる限り、信じ続けろ。そうオルステッドに伝え、ハッシュは息絶えます。
部屋の中にさらわれたアリシアは見当たりません。その時突然地響きが鳴り、一行はストレイボウに促され、ハッシュの亡骸をそこに残し脱出します。
ですが、ストレイボウの脱出が間に合わず、彼の叫びと共に聞こえる落盤の音。魔王の間への扉は閉ざされ、オルステッドとウラヌスは仕方なく魔王山を後にします。
ルクレチアに戻り、事の始終を国王に伝えます。国王の不安も尽きませんが、一度オルステッド達に休息を与えるため、オルステッド達は城の客間を借りることになりました。
その夜、魔王に迫られるアリシアの夢を見たオルステッド。魔王に向かい「来ないで!」と拒絶するアリシア。目覚める直前、ベッドの横にストレイボウの気配を感じ、導かれるように玉座の間に行くと、そこには倒したはずの魔王がいました。
今一度剣を取り、魔王を倒すオルステッド。しかしそれは、魔王ではなく、国王でした。
騒ぎを聞きつけた大臣と兵士が駆けつけ、一人の兵士が叫びます。
「オルステッドは魔王だ!」
目覚めたウラヌスも駆けつけますが、魔王の仲間だと濡れ衣を着せられ、囚われてしまいます。オルステッドに逃げるよう伝え、城から逃げ出したオルステッドは、門番二人に叩き出されます。
オルステッドは魔王。そのお触れは瞬く間にルクレチア中に広まりました。王国から離れた村にもその知らせは届き、オルステッドに憧れていた少年は「魔王だなんて嘘だよね!?」と、オルステッドのことを信じていましたが、両親が彼を庇うように家の奥へと隠れてしまいます。
行く当てもないオルステッドは、再びルクレチアの門へ戻り、牢屋に投獄されます。その隣の牢屋には拷問にかけられ、瀕死のウラヌスもいました。自分たちは魔王ではないと命をかけて訴えるしかない。しかしオルステッドにはまだなすべきことがある。ウラヌスは最期の力を使い、オルステッドの牢の扉を開けます。
自分を信じて待ち続けているアリシアを救う。そのために再びオルステッドは、兵士たちを倒しながらも魔王山へ向かいます。
道中、オルステッドの来訪を待っていたかのような謎の声が聞こえます。そして魔王の間に辿り着き、奥にある像を調べると、隠し階段が現れました。
長い隠し通路を抜けると、魔王山の山頂へと出ました。そこに待ち受けていたのは、落盤にのまれたと思っていたストレイボウでした。
彼は魔王の間の仕掛けに気づき、オルステッドたちを出し抜くために、魔法で落盤を起こし、自分は脱出が間に合わず死んだように見せかけたのです。その上、オルステッドに王殺しの罪を着せるところまでもが、彼の計画でした。
しかし、オルステッドは魔王山の頂上へ来てしまいました。ストレイボウはそんな彼に苛立ちます。彼はどんなに努力をしても、オルステッドが自分の上に立っていること。それに対して憎しみをつのらせていたのです。
ストレイボウは更に言葉を続けます。俺は今までの俺じゃない。オルステッドを倒し、彼の引立て役だった過去に決別してやる。邪悪なオーラをまとい、ストレイボウは叫びます。
「あの世で俺に詫び続けろオルステッドーーーーッ!!!!」
そして二人の戦いがはじまるのでした。闘技大会の決勝とは違う、本当の殺し合いです。ストレイボウの魔法の嵐をかいくぐりながら、オルステッドは彼にとどめを刺します。
「また…か…よ…」と呟き絶命するストレイボウ。その後に、ストレイボウの名を呼びながら、アリシアが魔王像からゆっくりと現れました。
彼女に近づくオルステッドですが、アリシアは「来ないで!」と拒絶します。まるで、以前夢に見たときに魔王を拒絶したように…。
アリシアはオルステッドに問います。どうして来てくれなかったのか。ストレイボウは来てくれたこと。そして、ストレイボウが抱えていた辛さについても話し、オルステッドに言い放ちます。
「貴方には、負けるものの苦しみなどわからないのよッ!」
アリシアは懐から短剣を取り出し、ストレイボウの亡骸へ語りかけます。私がずっとそばにいてあげる。そしてその短剣を自らに突き立て、ストレイボウの亡骸に覆いかぶさるように息絶えました。
オルステッドは思い出します。
ハッシュの、ウラヌスの、そしてかつてのアリシアの言葉を。
「あなたを…信じます」
オルステッドは呟きます。私にはもう何も残されていない。魔王などどこにもいなかった。ならば、この私が魔王となろうと。
「我が名は…魔王オディオ…!」
ここから感想など
救いがない。昔からそうだけど本当に救いがないんですよこのシナリオ。誰も救われない上に魔王爆誕しちゃってるんですよ。
わたし、元々LALはリアタイでやってた訳ではなく、ニコ動か何かであの世で俺に(略)のくだりを知って、ゲームの内容も調べた上で中古ショップをめっちゃ探して買ったゲームなのです。
オルステッドも辛いんですけど、わたしはどちらかと言えばストレイボウ派です。元々嫉妬深い質もあるのですが、どんなに努力してもテメェはいつもその上をいっちまうってことも、高校受験らへんでそれこそ当時の友人相手に経験しているので、わかりみが深いのです。
そしてリメイクに当たっての声優さんが本当に最高で。元々中世編は「FF4のセシルとカインの立場を逆転させて、カイン的な人物にスポットを当てた物語」というコンセプトがあるそうです(Wikipedia参照)。
今回ストレイボウを演じた程嶋しづマさんは、ディシディアFFシリーズでセシルを演じております。しかしそれ以前に、中世編オマージュの舞台「魔王降臨」でシーザ・ストレイボウ役を演じていた方でもあるのです。
舞台は見る機会が無かったのですが、ストレイボウからセシル、そしてセシルからまたストレイボウに戻ってきたことに、因果のような何かを感じていました。
通常時のストレイボウはセシルのように爽やかなのに、魔王山で本性表した時の演技に鳥肌が立ちました。そしてボイス付きであの世で俺に(略)ですよ。
なんで撮影禁止エリアになってるんですか。なんで録画させてくれないんですか。スクショボタン鬼連打しましたからね??ア゛ーーーーーーーーーッ撮影禁止エリアーーーーーーーーーーッ!!!!!って声出しましたからね?28年前のゲームだけど駄目ですか?駄目でした。
あとアリシアがスクウェア三大悪女の一人とかよく言われますけど、わたしはアリシアは悪女じゃないよ派です。どちらかといえば被害者。というか被害者しかいないよ中世編。
ここまで好きなシナリオなので、オルステッドもストレイボウも全技覚えさせたかったのですが、ゼノブレイド3を積んでいて、早く遊びたいがために、レベル14くらいでクリアしてしまいました。
これに後悔するのは、もう少し後の出来事となります…。
おまけ
「ストレ院ボウ」(承太郎風に)(たぶん誰かもうパロディしてる)
本当は文中に入れてたんですけど、さすがに悪ふざけがすぎるのでここに持ってきました。
中世編で丸々記事一つ使うと思ってませんでしたので、最終編はその次で!
次回で終わると思います。